虎伏山にそびえ立つ、県のシンボルとも言える和歌山城。今回は、和歌山市のAさんから届いた「昔、和歌山市にはいくつお城があった?」です。

 和歌山城以外にも各地に、城があったと伝える石碑や看板が立っていたり、堀の跡だけが残っていたり、石垣が山の中にたたずんでいたり。中には何も残っていない城もあります。和歌山城郭調査研究会の白石博則さんに聞きました。

写真=中野城は石垣だけが今も残る

 


 

80ヵ所、このうち20ヵ所は…

 「和歌山市にはいくつお城があったの?」。和歌山城郭調査研究会の白石博則さんに聞きました。

 まずは、そもそも城とは何かを理解することから。城は住む場所ではなく、敵から身を守るための防御施設です。豪華な天守閣があったものをイメージしてしまいがちですが、それだけが〝城〟ではないんです。

 これを踏まえた上で、2019年に同会が発行した『戦国和歌山の群雄と城館』で城跡を数えると、同市で城があったと思われる場所は80ヵ所。この中でも、石垣や堀など、城の一部と見られるものがあったのは約20ヵ所でした。現在は民家の石垣として残る中野城跡、秋葉山公園として整備された弥勒寺山城、田畑になり、堀の跡だけがわずかに残る吐前城と、それぞれ姿を変えています。

 もしかすると普段何気なく歩いている道や、住んでいる家、働いている職場も、昔は城だったのかもしれません。

(ニュース和歌山/2021年3月13日更新)