BU9C0164   暑い日が続いていますね。水中もすっかり水温が上がって、恋のシーズンを迎えています。

 和歌山県の日高地方の海では、ダイバーたちのアイドルであるミジンベニハゼがペアとなり、抱卵しています。ミジンベニハゼは、虹色に輝くつぶらなひとみ、黄色いボディが特徴の小さなハゼ(体長3~4㌢)で、海底によく落ちている空き瓶をすみかにしています。

 写真は逆さまではなく、横倒しになった瓶の中の海上側に卵を産み、その卵の世話をしている様子です。写真の卵は産みたてで、親と同じきれいな色をしていますね。約1週間で卵から幼魚がハッチアウト(ふ化)し、また産卵を繰り返します。

 ミジンベニハゼの抱卵は長ければ秋ごろまで見られます。 

写真=卵を一生懸命世話するミジンベニハゼのオス

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。

(ニュース和歌山7月13日号掲載)