里の妖怪
怖さ:1
出没地域:紀南地域

 稲につく虫の中に、頭部が人の顔をしているものがいる。それが三兵衛虫であるという。三兵衛とは、旧朝来村(現在の上富田町)に住んでいた正義感の強い男の名で、村を救うために人身御供(神への供え物として人間の体を捧げること)となり、簀巻きにされて、川に投げ込まれて死んだ義人である。三兵衛が死んで間もなく、本人にそっくりな虫が現れたので、この名前がついた。平成になって、人面犬や人面魚が話題となったが、人の顔を持つ妖怪は昔から出没していたのである。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2017年11月4日更新)