《回答者》
乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック 日本乳癌学会認定 乳腺専門医・医学博士 櫻井 照久院長

 乳がんの症状として、しこり、腫れ、へこみ、ひきつれ、乳頭分泌、乳頭の変形、ただれなどがあります。片方の乳房の「へこみ」は、乳がんを疑う症状の一つですので、早めの乳腺外科受診をすすめます。

 乳がんは女性のがんの中で最も多く、11人に1人が乳がんにかかるといわれ、30~64歳の女性では死亡原因のトップです。しかし一方で、治療法は進歩しており、早期発見でほとんどの乳がんは治る時代となってきました。

 早期発見のためには、マンモグラフィーによる検査が重要です。またセルフチェックも大切で、左上のイラストの方法で鏡の前で両手を上げて、へこみやひきつれ、しこり、乳頭分泌の有無を調べます。入浴時に行う習慣づけをすると良いでしょう。40歳頃になりましたら、定期的なマンモグラフィー検査を受けることをおすすめします。もちろん年齢にかかわらず、気になる症状があれば乳腺外科を受診してください。

(ニュース和歌山/2020年8月22日更新)