《回答者》
リハビリテーション科
今村病院リハビリテーション部
理学療法士
田中 愛実先生

 コロナ禍で運動不足を訴える方はどの年代にもいらっしゃるでしょう。特に基礎疾患がある高齢者の方は、外出しにくい傾向にあると思います。食事量は変わらないのに、運動量の減少は高血圧や糖尿病などの病気を進行させてしまう心配があります。

 そこで、自宅でセルフトレーニングを行ってみてはどうでしょう。ここで紹介するのはスクワットです。

 まず、①足を肩幅程度に開いた状態で立ちます。次に、②お尻を突き出すように膝をゆっくりと90度くらいになるまで曲げていきます。膝が足先より前に出ないように注意しましょう。1日に5〜10回・3セットを目安とし、セット間を30秒空けてください。難しければ何かにつかまったり、膝を曲げる角度を少なくしてもかまいません。高齢の方であればイスからの立ち上がり練習でも良いと思います。

 ご自分の体調に合わせて、無理せずに運動を楽しんでみてはどうでしょう。

(ニュース和歌山/2020年12月20日更新)