《回答者》

◆整形外科
手・足の外科センター手外科専門医

貴志川リハビリテーション病院
副院長 谷口泰德センター長

 手首にシコリができて大変ですね。この「ガングリオン」は、腫瘤の中にゼリー状の液体がたまる病気です。できやすい場所は、手首のコウ、手のヒラ、指の付け根などです。大きさはコメ粒大からピンポン玉ぐらいです。腫瘤は大きくなったり、小さくなったりしますが、手を使いすぎると大きくなります。女性に多い傾向があります。

 症状は、通常は少し不快感がありますが、痛みはありません。腫瘤が大きくなると神経を圧迫して痛みやしびれ、関節の運動障害を起こすことがあります。

 腫瘤を注射器で刺して、内容物がゼリー状ならガングリオンと診断されます。シコリの大きさや体内での深さを確認するために、MRI検査や超音波検査を行います。

 大きくなるものは治療が必要です。注射器でゼリー状の中身を吸引します。注射器での吸引を繰り返してもゼリー状の内容物がたまる時は、手術による摘出術が必要です。ガングリオンは手首の深部から発生していることが多く、慎重に摘出しないと、手術をしても再発することがあります。そのため手術は、経験豊富な手外科専門医の先生にお願いした方がいいですね。

(ニュース和歌山/2020年12月19日更新)