◆消化器外科・大腸肛門外科

福外科病院 
大腸肛門病専門医 
日本外科学会専門医

福 昭人副院長

 A. 日帰り手術が可能な一般、消化器外科疾患は、皮膚皮下良性腫瘍(粉瘤や脂肪腫など)、爪疾患(巻き爪など)のほか、従来は入院で手術していたそけいヘルニア(脱腸)や肛門疾患があります。

日帰り手術は、入院する時間がとれない多忙な方が対象で、術後の痛みや出血といった不測の事態について医師から十分な説 明を受け、理解・納得することが重要です。

「痛みが少ない」「短時間で済む」「眠っている間に終わる」等は日帰り手術を勧める条件としては必要ですが、予 期せぬ問題が起これば入院が必要であることも考慮しておきましょう。

当院では、すべてのそけいヘルニアと、硬化療法など局所注射が対象となる肛門疾患について、日帰りあるいは短期入院で手術を行っています。

日帰り手術の場合、術後は、病室で医師の診察後、経過を見て退院となります。当日の朝に入院して手術を受け、術後病室で経過観察して同日の夕方退院となる「一日入院」 も、日帰り手術に分類されます。

術後の痛みが思った以上に強い場合は退院を延期したり、再入院することもできます。とくに高齢者は、思わぬ基礎疾患があるので、外科専門医や麻酔医(標榜医)と退院日や麻酔方法などをよく相談して決めることをお勧めします。