里の妖怪

出没地域:和歌山市

怖さ:3

 新潟県に伝わる妖怪に「おばりよん」がいる。夜道でいきなり、「おばりよん」と叫びながらおぶさってくる。おぶると、どんどん重くなり、簡単に離れなくなる妖怪で、アニメになった「おんぶおばけ」と同一種である。和歌山にも同種の妖怪がいて、その名も「くっつきぼう」。暗闇に潜み、人が通ると「おうてくれよ~」といって、背中に飛びつく。背負っているうちに重くなり、おろそうとしても離れないという。この手の妖怪は全国に出没するが、「くっつきぼう」だけは背負わないと、今度は「だいてくれよ~」と懇願するらしい。

(ニュース和歌山/2017年9月16日更新)