試合会場では耳にしたことのない、優しく、温かみのある楽器の音色。観客席から聞こえてきたのは木琴でした。

 コロナ禍で、声を出してやトランペットを使っての応援は禁止。ただ、太鼓のような打楽器ならOKということで、サポーターが考え、練習してくれたそうです。これまで何度も僕らの背中を押してくれた応援のメロディー。これを聞いて僕たち選手が頑張れない訳がない! おかげさまで関西リーグ開幕戦は完封勝利。2戦目は試合終了間際にオーバーヘッドで同点に追いつくことができました。

 その劇的なゴールを決めたのは、先月のこのコーナーで注目選手の1人に挙げた髙橋俊樹です。ケガのため、昨年は1試合も出場できず。苦しいリハビリを乗り越え、復帰に向けて淡々と練習に打ち込む姿を見てきたので、ちょっと感動しました。

 5月は4試合が予定されています。まずは2日の天皇杯県予選決勝で13年連続の出場権をつかみ、22日の1回戦へ進みたいと思います。一方、15日、30日に行われる関西リーグでは昨年の3位、2位と上位に入ったチームとの対戦が続きます。難しい試合、苦しい時間帯もあるでしょうが、4月同様、どんなときもぶれず、結果を出すことはもちろん、チームとしての形をしっかりと固めていきます!

写真=髙橋俊樹(右から2人目)が値千金の同点ゴール!

 

【4月の公式戦結果】

関西リーグ1部
第1週 ○2─0 関大FC2008
第2週 △1─1 おこしやす京都

天皇杯県予選
準決勝 ○ 3─1 海南FC

(ニュース和歌山/2021年5月1日更新)