《回答者》
◆眼 科
𠮷村眼科
𠮷村  利規院長

 11月14日は「世界糖尿病デー」です。毎年、世界中で糖尿病の予防や治療継続の重要性を啓発するキャンペーンが行われます。関連イベントとして、和歌山城もシンボルカラーの青色にライトアップされます。

 啓発活動のお陰で、健診で「糖尿病の疑い」と言われたことを機に、内科を受診する人が増えています。しかし、未治療の人や治療を中断する人も多く、悪化して再受診した時には、様々な合併症が生じているケースもあります。内科では通常、食事指導がなされ、それで改善しなければ薬物治療となります。新しい糖尿病治療薬も登場し、内科医の指導・治療を継続的に受けていれば十分にコントロール可能です。

 最近では、糖尿病初期で眼科を紹介される方が多くなりました。また逆に、視力に影響が出て、眼科を受診したところ網膜症が見つかり、内科で糖尿病の治療を始める人もいます。それまで糖尿病の治療に真剣ではなかった人でも、網膜症が見つかって心を入れ替え、真面目に治療に取り組む人もいます。

 血糖コントロールの状態を記録した「糖尿病連携手帳」を内科で入手している人も多いです。眼科には、定期的に行われている血液検査の結果を持参の上、受診してください。

(ニュース和歌山/2022年10月22日更新)