《回答者》
◆乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック
日本乳癌学会認定
乳腺専門医・医学博士
櫻井  照久院長

 乳がんの症状には、しこり、腫れ、へこみ、ひきつれ、乳頭分泌、乳頭のただれ、痛みがあり、最も典型的な症状は「痛みのないしこり」です。乳がんは全世代で急増しており、特に40~60代が多く、日本人女性の9人に1人がかかるといわれています。一方で、早期発見できればほとんどが治ります。乳腺専門医がマンモグラフィー検査、エコー検査、異常があれば生検を行って診断します。マンモグラフィー検査とは乳房専用のレントゲン装置で、圧迫による痛みを伴いますが、最新装置では痛みを軽減する機能を備えているものもあります。

 早期発見のためには、セルフチェックも大切です。イラストのように入浴時に、へこみやひきつれがないか、胸をなでるように触ってしこりや分泌物の有無を調べます。40歳頃になったら定期的なマンモグラフィー検査を受けることをおすすめします。もちろん、年齢にかかわらず、気になる症状があれば乳腺外科を受診して下さい。

(ニュース和歌山/2023年2月25日更新)