《回答者》
◆眼 科
𠮷村眼科
𠮷村 利規院長

 和歌山における今年のスギ花粉の飛散量は、非常に多かった昨年に比べ少なくなる見通しですが、ほとんどの地域で十分な対策が必要な飛散量を超えると予想されています。寒さが次第にゆるみ、暖かくなってくると西の方から多く飛んできます。症状の出る方は花粉情報に注意してください。

 コロナの影響でマスクを装用する人が多かった頃は、花粉症の症状を訴える人が減少傾向でした。今年も引き続きマスクの装用が推奨されます。

 眼が痒いなどの症状が出る人は、まずは、かかりつけの眼科専門医に相談しましょう。花粉が飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使用することで、症状を軽減できるといわれています。とくに、1日2回の点眼で効果の出る点眼薬は、日中コンタクトレンズを装用する人でも朝晩の点眼だけでよいので服薬指導を守りやすく、症状を抑えることができます。

 スギ花粉症の方は、スギの後に飛散するヒノキ花粉にも反応する人が多いので、症状が出ている間は治療を続けるよう努めてください。

 帰宅後は、衣服などに付いた花粉を払い落とし、洗顔、手洗い、うがい、人工涙液の点眼などで花粉を除去すれば予防できます。

(ニュース和歌山/2024年2月24日更新)