《回答者》
◆眼 科
𠮷村眼科
𠮷村 利規院長
「はぐくもう! 6歳で視力1.0」をスローガンに、6月10日が「こどもの目の日」に制定されました。目的は、乳幼児期の弱視予防や子どもの目の健康啓発の推進です。公益社団法人日本眼科医会のホームページには、目を守るためのポイントをまとめたマンガ『ギガっこデジたん!』が載っています。
このマンガにはまず、端末を操作するときの注意点として、▽正しい姿勢でイスに座り、画面と目は30㌢以上離す▽30分に1回は20秒以上遠くを見て、目を休める▽目が乾かないよう、意識的にまばたきをする、などが示されています。
さらに、1日2時間以上の外遊びも呼びかけられています。近視の原因には環境も関与していると考えられ、日光にあたる時間が少ない子どもは近視になりやすいといわれます。学校の休憩時間などを活用し、外にいる時間の確保をおすすめします。ただ、暑さ厳しいこれからの季節は帽子などを活用し、紫外線を避けるとともに、熱中症対策として水分補給を欠かさないようにしましょう。
なお、近視の進行を予防する点眼薬が4月から発売されましたが、保険適用ではない自由診療であり、また、費用は施設により異なります。詳しくは各施設にお問い合わせください。
(ニュース和歌山/2025年6月28日更新)