160727_keinawa 和工2年 高架橋工事現場見学

 阪和道との今年度中の接続を目指し、急ピッチに工事が進む京奈和自動車道の作業現場を、和歌山工業高校産業デザイン科の2年生37人が21日に見学した。野田有沙さんは「道路や橋が現場の人の地道な作業でできていると実感した。社会人になったらコツコツ努力して仕事に打ち込みたいと思った」と喜んでいた。

 公共事業の現場にふれてもらおうと、工事を請け負うIHIインフラ建設が企画した見学会。生徒たちは山口地区にかかる北別所高架橋を訪れた。工事の真っ最中で、橋を強化するコンクリートの圧縮工法や、開通による経済効果などをクイズ形式で学んだ。

 道路の下にもぐると、中は空洞になっており、髙下ももかさんは「コンクリートがぎっしり詰まっていると思っていた」と驚きの表情。同社社員は「より軽くすることでバランスをとり、より長い橋ができるようになる」と説明した。この後、橋の上に寝転び、無人航空機ドローンによる空中撮影を体験した。

 同社関西支店の大和幸夫支店長は「体力的に厳しいと言われる建設現場だが、完成した時の達成感はひとしお。ものづくりの現場の良さを若い時に知ってもらいたい」。山下弘晃教諭は「大きな工事現場を見る機会はめったにない。生徒が将来使う道路がどんな人の手でどのように造られているのか学び、キャリア形成の一助にしてほしい」と呼びかけていた。

(ニュース和歌山7月27日号掲載)