和歌山市 植樹場所募る

160914_3a 和歌山市は市民や観光客に親しまれる新しい花見スポットをつくるため、場所を確保できる自治会や団体、企業に苗木を無料で提供する。また、和歌山城北西の汀公園に桜植樹を予定しており、企業から寄付を募る。市都市再生課は「提供するのは山桜や大島桜。市を桜でいっぱいにしたい」と呼びかける。

 市内には、和歌山城、紀三井寺をはじめ桜スポットが多い。大半は明治期に生み出され、戦災復興で植えられたソメイヨシノ。

 江戸時代、徳川吉宗が各地に桜を植え、庶民に花見習慣を根付かせたのにちなみ、配布は代表的な野生桜で吉宗が植えたとされる山桜、花の大きな大山桜、潮風に強い大島桜の3種。いずれも木が丈夫で花の色や大きさ、開花期が異なる。

 対象は、道路から見えるか一般公開できる土地で、公園や企業、寺社を想定している。苗木は約100本。植樹、管理は申し込み団体が行う。応募は9月末まで。同課(073・435・1048)。

 一方、汀公園での植樹事業に関し、企業から募る寄付は、企業版ふるさと納税で、税額負担が寄付の6割分軽くなる。対象は10万円以上、総額150万円が目標。市財政課(同435・1031)。

(ニュース和歌山2016年9月14日号掲載)