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 手のひらに乗った電車や和歌山城!? 遠近感を生かして合成写真のように撮影できるスポットをまとめた「トリック写真マップ」を南海電鉄が作成し、12月26日に配布を始めた。

 画像共有アプリ「インスタグラム」などSNSで人気を集めるトリックアートに目をつけ、和歌山市への観光客を誘致しようと、加太、和歌浦、和歌山城の3エリアで20ヵ所を紹介した。

 加太エリアではラッピング車両「めでたいでんしゃ」が停車中、ホーム端から手のひらに乗せたように撮影。「小指が見えないよう手のひらを斜めにして撮影すれば乗っているように見えます」とアドバイスを添えた。

 和歌山城では伏虎像の手前で瞳を閉じ、トラと口づけしているような瞬間、和歌浦は不老橋をバックに横を向いて口を開くと、まるで口から橋が飛び出てくるように見えるなど、ユニークなアイデアが光る。同社は「元からあるすばらしい景色だけでなく、新しい視点で写真を撮りに来て」と話している。

 A3二つ折り。和歌山市駅、加太駅で配布。

(2017年1月7日号掲載)