和歌山市を拠点に15年以上活動を続ける寺町ストリートバンドが初CD『ウタのある街にうまれて』を5月1日(月)に発売する。リーダーの寺町ヨーコさん(写真中央)は「バラードやロックと異なる曲調を選び、メンバーの個性が出るバラエティに富んだCDになりました」とほほ笑む。

 フォーク、ブルース、カントリーに影響を受け、アコースティックギターを手に歌うヨーコさん。寺町通りにあるブルース専門のホーボーズバーで出会ったメンバーとバンドを結成し、毎月のようにライブをこなしてきた。

 近年はオリジナル曲が増え、「そろそろ形に残しておくべき」とドラムスのかずっぺさんに促され、昨秋レコーディングした。子どもが子どもを殺傷した事件をきっかけに作った『愛の唄』、歩道にチョークで輪を描いて遊んだころを思い起こさせる『ケンケンパ』、切ない別れを描いた『サヨナラの器』など5曲。

 録音を通して曲やアレンジの細部を見直し、効果音に知人の声や犬の鳴き声を入れ、楽しさも演出する。ヨーコさんは「ネット社会が進み、忘れ去られたような人間の温かさを思い出してほしい」と願っている。

 1080円。同市狐島のルルホールほかで販売。ブレス(073・422・3040)。

(ニュース和歌山より。2017年4月22日更新)