和歌山市砂山南の「つどいの家 快」でアジサイとショウブが見ごろを迎えている。6月中は庭先を開放する。

 管理しているのは「快」の代表、上木小夜子さん。つどいの家は、同市の事業で、市民が空き部屋を提供し、高齢者交流の場として活用する。現在、同市には18ヵ所あり、「快」は5年前に上木さんが自宅で始めた。花好きで、もともと菊や蘭などを育てていた。25年ほど前に友人に鉢植えのアジサイをもらい、「勉強しているうちに種類の多さを知りました。1つのことに熱中する性格で、気付けば大変な数を育てていました」。

 咲いているのは、日本に古くから自生するガクアジサイ、装飾花が丸くまとまる手まり咲きのホンアジサイのほか、円すい状に咲き、秋に紅葉するカシワバアジサイ、つるに花をつけるツルアジサイなど多彩。ショウブは花の色が豊富な江戸系、大輪で花弁が6枚重なり合う肥後系の代表的な両品種がそろっており、アジサイと合わせ300株は超える。

 1人での管理が困難になり、種類を減らそうとも考えたが、友人たちが手伝いに来てくれている。「この庭から〝お嫁〟に行った株もたくさん。最近は周りでもアジサイを植える人が増えてきました。手間のかかる花ですが、砂山がアジサイの町になればうれしいですね」

 なお、15日(木)まで、つどいの家会員のパッチワークをはじめとした手芸作品を展示している。

写真=咲き始めたアジサイを笑顔で眺める上木さん

(ニュース和歌山より。2017年6月3日更新)