紀美野町東野で地区の魅力を発信するため、地元NPO「未来de志賀野」がコンサートや展覧会、ワークショップに使える交流拠点「志賀野ベース」を開設した。オープニングイベントとして6月17日(土)から2週に渡り、週末に写真展を開く。大隅康司代表は「志賀野で何かやりたいとの声があがった時、ジャンルにこだわらず引き受けられる場所にしたい」と話している。

 2012年発足の未来de志賀野は同地区をPRする団体で、廃校になった志賀野小学校を活用し、クラフトワークショップやこども縁日を行う「志賀野フェスタ」を年2回開催。同フェスタの規模が大きくなり、継続的に情報発信できる形を模索していた。

 志賀野ベースは旧志賀野小学校から徒歩5分の距離にある築100年の古民家で、内装はメンバーらが改修。土間にはまきでご飯を炊けるよう、メンバー宅から古いかまどを搬入した。コンサートや展覧会には22畳の居間をあてる(写真)。同会の北裕子さんは「こんにゃくや豆腐づくりなど地元の農産品を使った体験もしてもらえたら」と構想する。

 今後は都市部から宿泊を受け入れる民泊も視野に入れる。「自分たちが楽しんでいることが、結果として地方創生につながるようにしていきたい。おじいちゃん、おばあちゃんの田舎へ遊びに来る感覚で来てほしいですね」と大隅代表。

 6月17日、18日(日)、24日(土)、25日(日)の午前10時〜午後5時、同会の藪本哲秀さんが志賀野の四季をテーマにした写真展を開く。詳細は未来de志賀野ブログ。紀州マルイチ農園(073・489・5601)。

(ニュース和歌山/2017年6月17日更新)