急病人が出たらどうする? 海南市且来の亀川小学校で10月26日、キッズ救命士の講座が行われ、6年生65人が受けた。

 まず、人が倒れていると仮定し、救急車を呼ぶ方法を実践。電話で場所や状況を伝えた後、救急車到着にかかる平均6分間を体験した。6分が経過したと感じたら挙手を求められた場面では、早い子は2分で手を挙げ、「ええー、長い」とどよめきが起こった。

 続いてグループごとに、人形を使って心臓マッサージの練習(写真)。胸の真ん中に手の付け根を当て、両手を重ねて腕を伸ばし、真上から強く押すなどのコツを教わった。人形の胸を押すと、「思ったより硬い」と驚きの声が。マッサージは、「童謡『うさぎとかめ』と同じ速さがいい」と聞くと、歌いながらする姿も見られた。

 西戸陽己(はるな)さんは「きょうは人形で1人2分間押すだけでしたが、実際はもっと長い時間続けるから大変」、長坂浬(かいり)くんは「もし人が倒れていたら、今までなら助けを呼ぶことしかできなかったけど、これからは自分で助けられます」と真剣な表情だった。

 指導した同市消防本部の堂浦誠也さんは「積極的に質問し、意欲を持って学んでくれた。実際に遭遇したときに役立ててほしい」と話していた。

(ニュース和歌山/2017年11月4日更新)