加太小 漁協職員と

 魚の消費量が減る中、地元の魚や魚食について学ぼうと、和歌山市加太の加太小学校で2月14日、干物加工教室が開かれた。6年生9人が地元の海で水揚げされたサヨリをさばき、天日干しするまでの工程を体験した。

 校区内に漁港があり、日ごろから魚に親しむ機会が多い加太の子どもたち。今回は市農林水産課と加太漁協の職員を講師に招き、旬のサヨリを1人10匹ずつ開いた。

 真剣な表情で出刃包丁を手にし、「骨に沿わせるように背中に包丁を入れてください」とアドバイスを受け、頭から尾にかけて丁寧に開いていった。骨と内臓は手と歯ブラシを使い、身がちぎれないよう注意深く取り除いた。

 開いた魚は塩水に20分浸した後、ネットに入れて風通しのよい日陰につるした。ネットの中に並べながら、魚がきらきら輝く姿を見て、「銀色できれい」「これはぼくがさばいたやつ!」とはしゃぎ、翌日の完成を楽しみにしていた。

 村上オハナさんは「背中の透明な部分に包丁を入れていく感じが面白かった」、中園咲歩さんは「魚はみりん干しが好きです。やっていくうちに慣れたので、家でも作ってみたい」とにっこり。

 同課の近藤祐史さんは「魚にふれることに抵抗がある子どもが多い中、みんな慣れていて、作業もすばやく感心しました。これからも魚を食べてほしい」と願っていた。

(ニュース和歌山/2018年2月24日更新)