クラトキボクシングジム(和歌山市園部)所属のプロボクサー、竹本雄利選手が11月18日に大阪で開かれた新人王西軍代表決定戦のフェザー級で圧巻の2分43秒TKO勝利を収めた。東軍代表と拳を交える全日本新人王決定戦は12月23日(日)、ボクシングの聖地、後楽園ホールで行われる。「次も倒しにいくだけ」と気合い十分だ。
全日本新人王へあと1勝
西軍代表決定戦は中日本新人王のテルのび太選手が相手だった。試合は開始早々から動き、1ラウンド2分20秒、最大の武器である左ストレートで1度目のダウンを奪うと、 続けて得意の右フックが相手の顔面を的確にとらえ、TKO勝ち。「これまでの試合は緊張したけれど、今回は自分でも不思議なぐらい落ち着いていた。チャンスがあればKOしたいと思っていましたが、ここまで早く勝てるとは」と驚きを隠さない。
クラトキジムの原田哲也会長は「スピード豊かで、相手がパンチを打ち終わった時にできるわずかなすきを見逃さず、攻撃できるセンスもある。最近は下半身が安定してきて、パンチが力強くなり、リング上での度胸もよくなってきた」と目を細める。
名前の「雄利」(ゆうり)はボクシング経験のある父親が、元世界チャンピオンの勇利(ユーリ)アルバチャコフ選手から取った。竹本選手は「父からは『同じ人間、勝てないことはない』との言葉をよく聞かされている。まずは全日本新人王になって日本ランク入りし、日本チャンピオンになるのが当面の目標です」と意気込んでいる。
写真=見事なKOで、全優勝者から1人だけ選ばれるMVPにも輝いた竹本選手
(ニュース和歌山/2018年12月12日更新)