ニュース和歌山の人気連載「妖怪大図鑑」。その著者、マエオカテツヤさんの漫画と妖怪がコラボする2つのイベントがまもなく始まる。一つは有田市郷土資料館(同市箕島)での企画展「わかやま妖怪珍道中」、もう一つは海南市、和歌山市、紀美野町などでのスタンプラリーを中心とした「妖怪まつり」。今年の夏は妖怪たちと一緒に……。

 

イラスト展示やクイズラリー〜有田市郷土資料館で企画展

 企画展「わかやま妖怪珍道中」は7月20日㊏~9月16日㊊に開催される。和歌山城で殿様と争った「天狗」、熊野古道を歩く人の力を奪い取る「ダル」、時速100㌔以上で走る「ターボ婆さん」──。マエオカさんの絵約50点に、子どもたちにも分かりやすい解説を付けて展示する。特製妖怪カードがもらえるクイズ&スタンプラリーもある(先着順)。

 「妖怪は生活のどの場面にも登場します。山、川、海など大自然の中に棲(す)んでるものも多く、私たちを怖がらせたり、驚かせたりして、いろんなことを教えてくれます」とマエオカさん。「和歌山は自然も妖怪もいっぱい。妖怪を通し、自分たちの住む和歌山の暮らしや自然、歴史に興味を持ってくれたらうれしい」と話している。

 午前9時半~午後5時(8月3日㊏~9日㊎は8時)。水曜休み。

 展示に関連し、「有田のみかん畑に現れる妖怪」をテーマにしたオリジナル妖怪のイラストを募集中。未就学児、小学生、中学生~一般の3部門で、上位入賞者にマエオカさん直筆色紙などを贈る。入選作品は会場で展示。応募は有田市HPでダウンロードできる指定用紙で。7月30日必着。

 また、会期中にマエオカさんのトークを2回実施。8月4日㊐午後6時半=とっておき!怪談&妖怪トーク、25日㊐午後1時半=妖怪イラストパフォーマンス&トークショー。無料。同館(0737・82・3221)。

 

5市町またぐスタンプラリー〜7月27日は海南駅前会場に宴

 一方の「妖怪まつり」は7月20日~9月30日㊊。有志でつくる市民団体「ふるさともりあげ妖怪」が昨年冬に続き開く。小杉真喜子怪長は「メーンとなるスタンプラリーのエリアを、昨年の海南市、和歌山市、紀美野町の3市町に、有田市、有田川町を加え、ラリーポイントは30ヵ所から87ヵ所に拡大しました。和歌山の魅力を再実感しながら楽しんで」と笑う。

 「妖怪百鬼夜行」と題したスタンプラリーは昨年、約1000人が参加した。エリア、ラリーポイントを広げるほか、飲食店を中心に62ヵ所がポイントの大人の部と、寺社や自然博物館、有田市郷土資料館などの公共施設25ヵ所を巡る子どもの部の2コースにする。

 40年間、容姿が変わらないハンバーガー店の女性店長「ドムドムばぁばぁ」、歴史ある料亭を食堂に改修し、料理を提供する「和歌浦のぬらりひょん」など、ラリーポイントとなる飲食店の料理人らを、マエオカさんが妖怪に見立ててキャラクター化する。このほか、海南市の福勝寺に残る「天狗の手形」、有田市の宮原神社に伝わる「龍神さん」はじめ、古くからの伝承もマエオカさんが絵にした。大人の部200円、子どもの部無料。スタンプ帳は海南市物産観光センターなどラリーポイントで入手できる。

 また、7月27日㊏午後5時~9時、JR海南駅前で「妖怪宴」を開催。鱧の街・菓子の街海南プロジェクト実行委主催の「鱧まつり」と同時開催で、鱧料理や妖怪に見立てたグルメを味わえるブースが並ぶほか、音楽やダンスのステージがある。マエオカさんが審査員を務める「なりきり!妖怪コンテスト」も。

 コンテスト申し込みは当日5時から会場で受け付け。先着50人。詳細は「ふるさともりあげ妖怪」フェイスブック

(ニュース和歌山/2019年7月13日更新)