日本最大級の婚礼写真コンテスト「ウェディングフォトアワード」で6月19日、和歌山市のカメラマン、吉田ゆうさん(写真)の作品が、ベストショット部門最高位の金賞に輝いた。2015年に続く2度目の受賞で、「昨年独立し、ただきれいなだけでなく、オリジナリティを考え尽くしました。これからもワクワクする世界をお客様とつくりたい」と笑顔を見せる。

カメラマン吉田ゆうさん 婚礼写真コンテストで金

 吉田さんはブライダルの映像製作会社や写真スタジオに所属し、これまで県内のホテルや婚礼会場で、のべ2000組以上を撮影。昨年、「アオフォトグラフィ」を立ち上げ、カフェや自然の中で撮影するロケーションフォトを中心に手掛けている。

 同コンテストはデザイナーの桂由美さん、写真家の立木義浩さんが審査員を務め、今年で10回目。3部門あり、応募総数889点のうち、ベストショット部門の金賞30点中の1点に選ばれた。

 受賞作「アンティーク」は、海南市のカフェ、富夢想野での1枚。どこかノスタルジックな雰囲気を漂わせる店に合わせ、色を抑えたシンプルな衣装、ドライフラワーのブーケなど、すべて吉田さんがコーディネートし、絵本や映画のワンシーンのような世界観をつくり上げた。

 「2人の幸せな世界、一生の宝物として残る写真が撮れるこの仕事を誇りに思う。来年はスタジオを構え、結婚した後の家族の歴史も撮っていきたい」と張り切っている。

(ニュース和歌山/2019年7月13日更新)