河西コミセン講座受講者 天にまつわる舞台

 ナレーションや朗読を学ぶ講座の受講生が8月24日㊏午後2時、和歌山市松江北の河西コミュニティセンターで朗読と演劇を組み合わせた舞台『天(そら)の物語』を開く。指導する石村渚さん(34)は「和歌山に伝わる『天』にまつわる物語を用意しました。固定観念にとらわれない、新しい表現の楽しさを感じてほしい」と呼びかけている。

 声優を目指し、大阪の養成所でナレーションのルール、声の緩急や高低などをプロの役者や声優から教わった石村さん。和歌山市の劇団ZEROで活動するかたわら、2年前から同コミセンで講座を持つ。

 「声は健康のバロメーター」をモットーに、声帯や舌を鍛えるトレーニングを行う。大きな声を出すこともあり、「ストレス解消になると好評です」。昨年の発表会は朗読の合間にベリーダンス教室の生徒が共演し、今年は声以外の表現にもチャレンジしようと、演劇を取り入れた。

 今回は空に関連する物語5作品を上演。受講生11人が動きをつけた朗読で演じる。同市木ノ本の木本八幡宮に伝わる雷と宮司の話『雷~和歌山の伝説』、加太の淡嶋神社に残る朝日をもたらす神と黒雲の魔王の対決『太陽の神様』と、和歌山にちなんだ2作品を盛り込んだ。

 生徒の佐野桂子さん(68)は「詩の朗読や読み聞かせが好きで専門的に学ぼうと参加しました。地元にちなんだ作品は親近感がわきます」、下西諒さん(27)は「和歌山出身ながら知らない話だったけど面白い。当日は役になりきります」と笑顔を見せている。

 無料だが、同コミセンで配布する整理券が必要。同コミセン(073・480・1171)。

(ニュース和歌山/2019年8月17日更新)