和歌の浦急峻3社寺巡り

 急な石段で有名な紀三井寺、和歌浦天満宮、紀州東照宮の3ヵ所を1日で回る「和歌の浦急峻三社寺巡り」がスタートした。参詣者や社寺の悩みの種だった石段を逆手にとり、登りきった人に健脚の証明として御朱印を押し、記念品を贈る。発案した紀三井寺の前田泰道貫主は「自分の足で参詣し、和歌の浦の絶景を見て、各社寺のご利益を得てほしい」と話している。

 3社寺には合わせて389段の石段がある。寺社の垣根を越えたプロジェクトをと4月、前田貫主が共に日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成文化財である2社に相談し、実現した。

 特製の御朱印帳を作成し、1日で巡って御朱印を集めた人に満願記念として絵はがきと、和歌浦天満宮の小板政規禰宜(ねぎ)が各寺社の御利益をデザインした手ぬぐいを贈る。11月9日〜12日に開かれるねんりんピックで和歌山を訪れる県外の観光客にも参加を呼びかける。

 紀州東照宮の西川秀大禰宜は「10月1日に始めて、早速、50代の夫婦や女性の友達同士を中心に多くの巡礼がありました。健康維持に努め、信仰しながら、和歌山を知る機会になれば」と願っている。

写真=1日で巡った人に絵はがきや手ぬぐいを贈る

(ニュース和歌山/2019年10月12日更新)