ニュース和歌山の人気4コマ漫画「和歌山さんちのハッサクくん」の著者で、海南市出身の漫画家、いわみせいじさん(59)が今年度の大桑文化奨励賞に選ばれた。

 同賞は大桑教育文化振興財団が、文学・芸術分野で実績があり、活躍が期待される県出身、在住者に毎年贈っている。

 いわみさんは1981年に雑誌『まんがタイム』で新人賞を受賞し、『おーい!ダンくん』の連載を開始した。代表作に『写漫スープレックス』(ビッグコミック)、『ボンちゃん』(大阪新聞)、『ダボ助くん』(サンケイスポーツ)がある。

 2006年から大阪芸術大学や美術専門学校などで教壇に立ち、10年には文化庁の文化交流使として海外で1年間、漫画を通した国際交流活動に取り組んだ。このほか、天満天神繁昌亭で似顔絵を披露し、ABCテレビ「正義のミカタ」のイラストを担当するなど多彩に活躍する。

 ハッサクくんは1989年3月にスタートし、連載開始から30年を超えた。「漫画家となり、大阪住まいを始めて40年。人は歳を重ねるにつれ、故郷に思いをはせるものです」といわみさん。「来年で還暦。今回の受賞は『私を生み、育んでくれた故郷・和歌山を忘れずに頑張れ』とのメッセージと受け止め、和歌山での活動を増やしていきたい」とますます張り切っている。

 なお、文化奨励賞には紀美野町のイラストレーター、スケノアズサさん(33)も選ばれた。

写真=表彰状を受け取るいわみさん(右)

(ニュース和歌山/2019年11月30日更新)