豪雨時の浸水軽減へ期待

 台風や豪雨による浸水対策に取り組む和歌山市は1月1日、和田川流域で進める雨水地下貯留施設の運用を開始した。

 神前地区を通る松島本渡線の地下に、直径4・5㍍、長さ約1200㍍の雨水貯留管を埋めた。小学校のプール約80杯分にあたる約2万立方㍍を貯められる。神前、井辺地区の水路の水かさに応じて雨水を3ヵ所のゲートから取り込み、一時的に貯め、排水ポンプ3台で和田川へ放流する。

 同市の浸水原因は、側溝や水路の容量を超えた雨水があふれて起こる内水はん濫が多い。宅地造成が進んだ地域には、降った雨水が一気に流れ込み、水路があふれて浸水することもある。和田川流域では、1時間に120㍉の猛烈な大雨が降った2009年11月や、12年6月の台風5号、17年10月の台風21号、18年7月の西日本豪雨の際に、多くの家屋や田畑が水につかった。

 井辺地区の曽根光彦自治会長は「今回の整備で100%とはいかないが、被害の軽減が図れるのでは」と期待する。

 市下水道施設課は「1時間に50㍉未満の雨量でも浸水する地域は他にもあるため、これからも対策を粛々と進めたい」と話している。

写真=道路下に埋めた貯留管は直径4・5㍍

(ニュース和歌山/2020年2月1日更新)