マグロで〝ツナ〟がれ、1万人の笑顔──。マグロのにぎり寿司の形をした衣装を着てもらい、笑顔の写真を撮影する「10000人マグロプロジェクト」を展開中の〝マグロともかず〟さんこと村上智一さん(写真右)が1月16日と17日、和歌山市と海南市を訪れた。
1万人つなぐ活動中
北海道出身、在住の村上さんは3年前、知人からこの衣装をもらった。その後、ある観光地で偶然出会った女性から、がんで闘病中だと聞いた。「急いで車に戻り、マグロを着て、一緒に写真を撮ったら、笑ってくれたんです。その瞬間だけでも生まれる笑顔があるのならやり続けようと思いました」
「マグロ、着ませんか?」。訪れた先々でそう呼びかけ、写真に収めた人は2200人を超えた。昨年9月にはニューヨークの同時テロ現場跡地も訪問。写真はSNSで公開している。
今回、和歌山南倫理法人会主催のセミナーで講師を務めるために来和。「約30人と写真を撮りました。和歌山の方はノリが良い。『あんなマグロでも生きてるんだから、自分ももう少し生きてみよう』。この格好の私を見かけた元気のない人が少しでもそう思ってくれるなら、どこへでも行かせてもらいます」
きょうもどこかで、マグロが笑顔をつなぐ。
(ニュース和歌山/2020年2月1日更新)