リゾート型IRのカジノ誘致について、「ストップ!カジノ和歌山の会」は6月5日、和歌山県と和歌山市から返ってきた回答を公表した。

 同会が提出した質問はギャンブル依存症患者増加への対応や、ギャンブルに対する子どもへの教育など16項目38問。ギャンブル依存症患者が増えることにより発生する社会的・経済的損失について、県は「損失額は試算していない。ギャンブル依存症対策が強化されることで患者数は減り、社会的・経済的損失も減少すると考えている」と回答。また、自殺死亡率が全国1位の和歌山で、なぜギャンブル依存症を増やすカジノを誘致するのかには、答えがなかった。

 同会は「県も市も正面から答えておらず、はぐらかしや回答漏れが多かった」と憤る。今回の回答を審議し、来月再び公開質問を行う予定。なお、回答は同会フェイスブックで公開している。

(ニュース和歌山/2020年6月13日更新)