2大学と教育連携

 看護・医療分野を志望する生徒に向け、和歌山市屋形町の和歌山信愛高校は、来年以降の入学者を対象に「看護・医療クラス」をつくる。森田登志子校長は「高校の間に専門的な知識を得ることで、大学で学びやすくなれば」と望んでいる。

 同高では毎年30人以上が看護・医療職を志望することから、専門クラスを設けることにした。2年次以降、教育連携協定を結んだ宝塚医療大学和歌山保健医療学部と東京医療保健大学和歌山看護学部からの出張講義のほか、大学の授業や施設の見学、学生や教員との交流などを計画する。同高の山内義正進路指導部長は「命にかかわる大切な仕事。覚悟を固められるよう、簡易な見学や体験でなく、様々な側面に触れる機会をつくりたい」。

 東京医療保健大の八島妙子和歌山看護学部長は「看護師は厳しいけれどやりがいがある仕事だと伝えた上で志望する人が来れば、より一層良い人材育成ができる」と期待している。

写真=9月25日の調印式で、森田校長(左)と八島学部長

(ニュース和歌山/2020年10月3日更新)