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 孤立や不安に苦しむ人の声に耳を傾け、自殺予防に取り組む和歌山いのちの電話協会が30周年を迎え、4月12日(日)午後2時、県民文化会館大ホールで記念コンサートを開く。県出身の津軽三味線奏者、木乃下真市(写真)と上海出身の中国古箏演奏家、伍芳(ウー・ファン)が共演する。

 いのちの電話は1953年にイギリスで始まり、日本では50の相談センターが開設され、和歌山では85年に開局した。現在はボランティア相談員約120人が年中無休で対応し、年間約1万件の相談を受けている。

 木乃下は、津軽三味線に現代的な要素を取り入れたダイナミックかつ繊細な音色で国内外のステージに立つ。伍芳は96年に日本でCDデビュー。南こうせつ、東儀秀樹らトップアーティストと共演するほか、浄瑠璃や和太鼓など日本芸能とのコラボレーションなど幅広く活躍する。  2000円。同館(073・436・1331)。

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 同協会は電話相談員を募集中。養成講座は前期が5月〜9月の隔週土曜で18回、後期は10月から半年間の実習。詳細は同協会事務局(073・425・3261、月水金午前10時〜午後3時)。相談電話は同424・5000、午前10時〜午後10時。

(ニュース和歌山2015年3月21日号掲載)