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 海南市は10月1日、ふるさと納税制度を一新。1万円以上寄付した人に贈る謝礼品を6品目から176品目に増やしたほか、寄付額に応じてポイントを付け、そのポイントで自由に謝礼品を選べるシステムに変更した。

 ふるさと納税制度「ふるさと海南応援寄附金」を2008年に導入した同市。これまでは市の農産品や地酒、紀州漆器など6つの中から1つ、希望の品を贈っていた。寄せられた寄付は初年度が19件、80万7000円で年々増え、昨年度は653件、745万5082円だった。

 新たな制度の特徴は3つ。まず、謝礼品を大幅に拡充した。また、寄付額1万円で20ポイント、1万5000円で30ポイントと、5000円ごとに10ポイントが付く制度を導入。さらにこれまで振り込みだった払い込み方法を、HP(写真)からクレジットカードでもできるようにした。

 ポイント制度は、蔵出しみかんの果汁を使ったシロップが10ポイント、根来塗の階段タンス大が250ポイントなど、それぞれに交換ポイントを設定しており、自分のポイント内で好きな物を選べる。ポイントは1年間有効で、旬が過ぎた農産品を翌年受け取ることもできる。

 新制度になって13日間で196件、寄付額が365万5000円と好調なスタートを切った。半年で1000件を目標としており、市企画財政課は「ふるさと納税は財源を増やすのが目的ではありますが、市の産業や特産品を知ってもらうための手段にもなれば」と期待する。

 謝礼品は海南市外に住んでいる人が対象。詳細はHP(「ふるぽ 海南」で検索)で。同課(073・483・8410)。

(ニュース和歌山2015年10月17日号掲載)