指で表す独自の世界

20161022_cy カラフルでコミカルな犬やくじら、サンドイッチが、真っ黒な板に浮かび上がる。店の看板やメニューで目にするチョークアートを手がけるのは、和歌山市のはやしまきさん(33)。本場オーストラリアで学んだ技術を生かし、楽しさあふれる世界を表現する。10月29日(土)には、ぶらくり丁のハッピーハロウィンでワークショップを開く。

 オーストラリアでは、カフェの看板やメニューボードに多く見られるチョークアート。ワーキングホリデーについて調べていた中で巡り合った。

 画家を夢見た高校時代、教師に「色彩能力がある」と言われたはやしさん。6年前にチョークアートの創始者モニーク・キャノンの学校で1ヵ月間学んだ。「オイルパステルを掛け合わせ、指で描きます。手の温かさが伝わることに衝撃を受け、朝から晩まで楽しんでました」

 帰国後、高知でサーフィン、北海道でスノーボードをする中、世話になった人に絵を贈った。「きちんと技術を習得し、指導者資格を取ろう」と、再度オーストラリアへ。モニークから指導を受け資格を取得し、昨春、和歌山市に教室を開いた。

 看板作製やイベントでのワークショップに力を入れ、今年は二科展にも初挑戦し、入選を果たした。「チョークアートは入口の一つ。立体物など他の表現も試し、将来は海外から呼ばれるアーティストになりたい」と夢を広げる。

 29日のワークショップはマグネットづくり。申し込み不要。500円。はやしさんの作品が展示される二科展は大阪市立美術館で10月25日(火)〜11月6日(日)に開催⇨二科展に抽選でペア5組を招待。応募方法は左上参照。

(ニュース和歌山2016年10月22日号掲載)