身体や地球に優しいロハスな雑貨を車に詰め込み、移動販売する和歌山市のyumikoさん(41)が11月23日、同市明王寺の四季の郷公園前にギャラリーと交流スペースを備えた雑貨店「バード・オブ・パッセージ」をオープンした(写真)。県内外の作家による手作り品や多肉植物、無添加食品などが並ぶ。「作家とお客様、ここに集まる人とモノがめぐり合い、それぞれの居心地のよい暮らしへとつながるお 手伝いができれば」とほほ笑む。

083 同市のおもちゃ店で育ったyumikoさんは20代後半に体調を崩したのをきっかけに、健康を考えた暮らしを意識するようになった。2年前に子育てが一段落してから、身体や環境によい雑貨の移動販売を始めた。和歌山や大阪、京都の手作り市に出店する中、作家のこだわりが詰まった雑貨、県内の盲ろう者や発展途上国の子どもが自立するために作った作品と出合い、それぞれの思いをじっくり伝えられる拠点にと雑貨店を開いた。

 店はガラス工房だった倉庫を改装。1階は個展を開くギャラリーがあり、盲ろう者やインドの子どもが作った小物、ネパールのオーガニックコットンで作られた洋服などが並ぶ。2階はカフェで、手作り作家がワークショップを開くほか、趣味のサークル活動に利用できる。

 yumikoさんは「ここに並ぶ物を通じて世界の現状を知ったり、手作り品で『自分もできるかも』と可能性に気づいたり。来てくれた人が新たな一歩を見つけられる場にしたい」と意気込んでいる。

  午前10時半〜午後6時半。木曜、第2水曜定休。16日(金)〜26日(月)は和歌山市で皮革製品を手作りするMDPレザークラフトの作品を展示する。同店(073・488・5150)。

(ニュース和歌山2016年12月3日号)