和歌山市太田の太田小学校で10月3日、和歌山県警少年サポートセンターの非行防止教室「キッズサポートスクール」が行われ、2年と5年の113人が受講した。

 キッズサポートスクールは2002年にスタート。紙芝居やイラストを使って、暴力、暴言、犯罪について学ぶ。

 5年1組では、同センターの濵地良助さんから暴行や無視などいじめについて聞いた(写真)。いじめているのを見たときの対応に、児童から「注意する」「先生に言う」「被害を受けた子に声をかける」と具体的な方法が挙がった。次に、「罪を犯すとどうなるのか」との問いかけに、「少年院」や「刑務所」と答えた。濵地さんから万引きを例に、親や先生が呼び出され迷惑がかかること、人の気持ちを考えて行動する大切さを教わった。

 太田秀磨くんは「大人も子どもも同じように悪いことをしてしまうことがある。罪にもいろいろな種類があると知りました」。栗山仁渚(にな)さんは「ケンカでいやな言
葉を使わないか、〝心のブレーキ〟をかけて考えようと思いました」。

 担任の小川玲子教諭は「改めて自分がされたくないことは人にしないでおこうと感じたとの声がありました。悪いことは友達同士で注意できる勇気を持ってほしい」と話していた。

(ニュース和歌山/2017年10月14日更新)