日本最大級の花の展示会「プリザーブド&アーティフィシャルフラワーコンテスト」で10月、和歌山市のフラワーデザイナー、太田美香さんが、プロ写真家が選ぶ「ベストフォト賞」に輝いた。「〝和〟で日本舞踊を演出しました。日本人の奥ゆかしさを感じてもらえたら」と話す。

日本舞踊 花で表現

▲受賞作を手に笑顔を見せる太田さん

 同コンテストで昨年、プリザーブドフラワー販売業者が選ぶ「モノインターナショナル賞」を受賞した太田さんは、制作時、和服を愛用。今年の共通テーマは「プレシャスタイム〜とっておきの時間」で、和装をきっかけに観覧し感銘を受けた日本舞踊の魅力を伝えようと、しなやかさと躍動感を込めた「花の舞」を出展した。

 和柄の帯や着物生地を散りばめ、細くキリッとした紅白の花を中心に、紫色に染めたすだれをねじり、放射状に広がる線で扇子の動きを表現。細い葉のベアグラスは長短を付け広がりを持たせることで、舞の優美な力強さを表した。

 コンテストの際は背景に着物地を垂らし、すき間から窓の光が漏れるようにして奥行きを出し、審査員から「画像が締まる」と評価された。太田さんは「和風作品は少なく、これからも和とフラワーデザインの可能性を提案していきたい」と意欲を見せている。

 

(ニュース和歌山/2017年11月25日更新)