小中学生の全国大会「全日本UJ(アンダージュニア)ボクシング大会」(日本ボクシング連盟主催)が3月25日に岐阜県で開かれ、男子小学生の部42㌔級で大藏功雅選手(東和中1年。大会時は宮前小6年)、34㌔級で武山十吏睦(とりむ)選手(同小6年。大会時は5年)が優勝した。

 和歌山市杭ノ瀬のクラブエスで拳を磨く2選手。1月の関西ブロック選考会を制し、全国切符を獲得した。

 迎えた全日本大会。パワーあふれるボクシングが特徴で、カウンター攻撃が得意な大藏選手が対戦したのは、昨年夏の全国大会で敗れた選手だった。「同じ相手に負けられない」とのぞみ、序盤から的確に右ストレートなどクリーンヒットを重ね、3ラウンドを戦い抜き、3─0の判定勝ちを収めた。「3回目の全国大会で、過去2回は勝てなかったので、うれしかった」とにっこり。

 一方、テクニックがある武山選手は初めての全国大会。慣れないサウスポーを相手にも積極的な攻撃で有利に試合を進めた。迎えた3ラウンド1分4秒、頭を下げる反則を繰り返した相手が反則負けに。「相手が頭を下げたところに右アッパーをうまく当てられたのが印象に残っています。これまではなかなか自信を持つことができませんでしたが、1月の関西選考会で2試合勝て、今回は勇気を持って戦えた」と胸を張る。

 指導するクラブエスの中尾剛之代表は「2人の力からすれば当然の結果だと思っています。将来は日本の代表として国際大会に出られるぐらいになってほしい」とさらなる成長を期待している。

(ニュース和歌山より。2017年4月29日更新)