バスや鉄道の路線図を示した公共交通情報マップ「wap(ワップ)」が5月、リニューアルされた。観光客やシニア世代向け、地域別の5種類に分けて見やすくした。作成した和歌山市交通政策課は「複雑になりがちな路線図を分かりやすくし、観光客だけでなく地元の人にも活用してもらいたい」と望んでいる。
ワップは、和歌山市を中心に駅やバス停をまとめた地図で、民間団体「和歌山の交通まちづくりを進める会」が公共交通の利用促進を目指して2006年に発行。以降、バスの路線変更ごとに更新を重ね、13年からは市の委託事業として毎年発行している。
今回、利用者から要望があった文字の拡大のため、マップをエリアごとに分け、観光版とシニア版も加えた。和歌山市を中央部、北部、南部・東部に分けて地図を拡大。県立医大附属病院周辺や県庁前など停留所が複数ある場所は位置図も添えた。
観光版は英語を併記し、名所の写真をつけた。シニア版は同市在住の65歳以上に配られる老人優待利用券の対象施設や地域包括支援センターの場所を示した。
同課は「大浦街道、国道42号、塩屋街道、国体道路に着目し、運行経路を整理しました。街道ごとに決められているバスの系統番号の見方も盛り込んだので役立つはず」と自信を見せる。
市内各コミセンや主要駅、観光施設で無料配布中。同課(073・435・1016)。
(ニュース和歌山/2017年6月24日更新)