開設1年 フォロワー2千500人

 他府県の大学に通う県出身の女子大生たちが立ち上げたインスタグラム「やんやん」が、フォロワー2500人と注目を集めている。店や観光スポットなど和歌山の魅力を発信しており、代表の片山優さんは「コロナ禍でも、遠方から地元を盛り上げられる。もっと和歌山のいいところを載せていきます」と声を弾ませる。

 3年前、和歌山信愛高校を卒業し東京の大学へ進学した片山さん。新たにできた友人に和歌山の良さをうまく伝えられず、寂しさを覚えたのをきっかけに、皆が和歌山を好きになれるようにと、県外の大学へ進学した友人3人と「やんやん」を立ち上げた。

 イベントで地域交流を図ろうと考えていたが、昨年の新型コロナウイルス流行後、SNSで発信する方向に。メーンはテイクアウトできる飲食店と観光スポットの紹介だ。店や場所を訪れた客とリモートで連絡を取り、料理や絶景などの画像を集め、一つの投稿にまとめる。

 最近は企業や店から「取り上げてほしい」との依頼が増えた。白浜でダイビングを体験した感想、お取り寄せの生レモンケーキやしらすの食レポも。その1社、KANOWAの山添利也代表は「インスタで発信してもらえば、若い人が来てくれるようになると声をかけました。学生とコラボし発信したい店は多いと思います」と話す。

 県内の大学に通うメンバーが加わり、現在の活動は7人。1年で200件以上を掲載した。地元メンバーの金野茜さんは「情報発信に悩む店や企業に、やんやんを活用してもらえれば」。片山代表は「コロナ禍の今は地元の人に向けてですが、ゆくゆくは県外の人が和歌山を知り、旅行の際に使ってもらえるツールを目指します」と意気込んでいる。

 詳細はインスタグラム「やんやん 和歌山活性化プロジェクト」。

写真=ダイビング体験後にメンバーでパチリ

(ニュース和歌山/2021年7月10日更新)