創立50周年を迎えた和歌山市吹上の県立博物館は、和歌山に関する国宝や重要文化財をそろえた特別展「きのくにの名宝」を10月16日㊏〜11月23日㊋に開催する。

 国宝は、橋本市の隅田八幡神社が所蔵する古墳時代の人物画像鏡、新宮市の熊野速玉大社に伝わる平安時代制作の神像彫刻(写真)はじめ、同館初公開を含む48点。このほか、徳川家康の遺品で、紀州藩初代藩主・頼宣に譲られた太刀、甲ちゅう、装束など全部で240点が並ぶ。

 前田正明学芸課長は、「和歌山は国宝の数が36件で全国6位、重要文化財が394件で7位。集まった宝物を見て歴史に触れ、古き良き和歌山を知ってほしい」と話す。

 午前9時半〜午後5時。㊊休館だが11月22日は開館。1000円、大学生800円、高校生以下と65歳以上無料。

 また、10月23日㊏、11月7日㊐、13日㊏各日午後1時半と2時40分、「名宝からみる、きのくにの歴史と文化」と題し、館長や学芸員が展示に関する講演を行う。希望者は同館(073・436・8670)。各先着50人。

(ニュース和歌山/2021年10月16日更新)