ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援しようと、和歌山市三葛の洋画家、中尾安希さんが、地元風景画の売上を寄付する活動を始めた。

 中尾さんは、主宰する「和歌の浦画塾」の生徒たちと1月28日から、同市和歌浦南の万葉館で淡彩展を開いている。当初は作品の一部を販売し、売上をユニセフや国境なき医師団支援のために送る予定だった。会期中、毎日報道されるウクライナの被害状況に心を痛め、3月7日から同国の支援に変更した。

 中尾さんは和歌浦や妹背山、藤白、白崎など万葉集に詠まれた故地の風景画16点を出品している。価格は要相談。会場に募金箱も設置した。「ウクライナは土地が良く、小麦をはじめ、農業が盛んと聞く。そんなおだやかな国の平和につながる一助になれば」と願っている。

 展示は3月27日㊐まで。午前9時~午後5時。中尾さん(073・445・2756)。

和歌山県や各市町義援金受付

 和歌山県はウクライナ支援のため、義援金を募集している。指定口座で5月31日㊋まで受け付けるほか、募金箱を設置。詳しくは県国際課(073・441・2061)。

 このほか表の通り、本紙配布地域内の各市町も募金箱を置いている。

(ニュース和歌山/2022年3月19日更新)