普及目指し活動

 雪の上で行うスノーバレーボールに挑戦している和歌山信愛高校出身の石川真奈選手(24)があす20日㊐、岬町の淡輪ビーチバレーコートで公開練習を行う。カザフスタンで2月末から開催予定だったアジア選手権が国際情勢の影響で12月に延期となる中、地元で魅力を伝えたいと企画した。

「未知の競技だから楽しい」と石川選手

「まずは地元から盛り上げ、バレーボールにはまだまだ可能性があると示したい」と話す。

 冬季オリンピック種目を目指し、国際バレーボール連盟が2019年に始めた新スポーツ。3人制で、足元が不安定な反面、滑りやすさを生かした迫力あるスライディングレシーブが魅力だ。スノーボード用のウェアに手袋、サッカーシューズを身につけ競技する。

 石川選手は高校卒業後、バレーボールの強豪、東レアローズとトルコのプロチームに所属。コロナ禍で日本に拠点を移し活動していたところ、昨年末、スノーバレー日本代表ヘッドコーチの塚田圭裕さんに勧められ、チャレンジを決めた。

 初めて雪の上でプレーしたのは2月。高校の後輩でビーチバレーの樫原美陽選手らと宮崎県のスキー場で合宿を行った。屋内でしかプレー経験のない石川選手は雪上での動きに戸惑ったが、次第に感覚をつかむと、179㌢の長身を生かしたスパイクを決めていった。「風や雪、日差しなど、環境への適応が難しいですが、体をどう動かせばいいか考えるのは面白い。服装一つとっても考え方が変わりました」と声を弾ませる。

 公開練習は午前9時から。バレーボール芸人さとゆりほかが参加。見学自由。詳細は石川選手のインスタグラム。

 

(ニュース和歌山/2022年3月19日更新)