プレママ・パパ向けに教室

 未就学児とその親が気楽に憩える場をと、元保育士の大野久美子さん(73、写真)が和歌山市松江中1─8─13の自宅に開設している「ばあばのいえ」。あす3日から毎月第1日曜、出産を控えたママとパパを対象に、ベビーグッズやおもちゃの手作り教室を始める。「お母さんの〝うれしい〟〝楽しい〟との気持ちはおなかの子も感じています。赤ちゃんのことを思いながら、一緒に作りませんか」と呼びかける。

 保育士として34年間働き、中之島子育て支援センター長も務めた大野さん。退職後、「地域へのお返しに」と、2008年から毎週木曜、親子の居場所として自宅の離れを開放している。「『子育てでしんどかったとき、色々話せたことでほっとできました』との手紙が届いたことも。家で一人、育児し、悩みを抱えるお母さんが、他のお母さんたちとおしゃべりし、『うちだけじゃないんだ』と感じ、元気になって帰ってもらえる、そんな場に」と願う。

 新たに始めるプレママ・プレパパ向け教室では、よだれかけやガラガラを作る。ペットボトルや牛乳パック、タオルなど身の回りにあるものを材料に簡単なおもちゃも。「楽しく製作しながら、子育て支援施設の情報や子どものあやし方、遊び方などを伝えたい」と笑顔を見せる。

 午前10時開始。材料費300円程度。希望者は大野さん(090・3978・2672)。毎週木曜の「ばあばのいえ」は予約不要で無料。夏場はビニールプールで遊べる。

(ニュース和歌山/2022年7月2日更新)