同中とそろって全国制覇

 タイで7月11日㊊から開かれるロボカップの世界大会レスキューライン部門に、向陽高校物理部の2年生3人が挑む。部長で2年の岸田健吾さんは「高い順位を目指すと共に、世界レベルの人たちと交流し、技術を学んできます」と意気込む。

世界大会に向け調整するハード担当の岸田さん(左)と吉川優冴(ゆうが)さん(中央)、ソフト担当の團栗(だんぐり)良太さん

 3人は4月に行われた全国大会のワールドリーグに出場。災害時のがれきや悪路を想定したコースをロボットが進みながら、指定のブロックを回収する競技で、遠隔操作するのではなく、センサーでコース上の黒ラインを読み取って自律走行する。段差や傾斜、ラインに切れ目や色の変化があり、難度は高い。

 チャンスは3回。1回目は段差の乗り越えがうまくいかず20校中7位に終わったが、すぐに調整し、2回目は安定した走行を見せ1位に。最後はプレッシャーの中、着実にポイントを重ね、初優勝した。

 現在は世界大会に向け、段差に強いタイヤ、ブロックを回収する装置の形状を変更するなど改造を進めている。

中学チームの辻唯人さん(左)と南さん

 春の全国大会日本リーグ同部門では向陽中学校理科部の3年生2人も優勝。最初からトップを独走し、2位以下に大差をつけた。南悠大さんは「ステップアップし、高校生になったら先輩たちのように世界大会を目指したい」と声を弾ませていた。

 

 (ニュース和歌山/2022年7月2日更新)