和歌山労働局は「ハロートレーニング」と題し、技術職への就職希望者を対象に、溶接加工やビルの設備管理などの訓練を行っている。2016年のスタート以降、約9千人が受講し、7千人が修了後3ヵ月以内に就職した。

給排水設備施工実習を受ける訓練生

 訓練は県内20ヵ所以上で実施。最短2ヵ月、最長2年間のコースがある。会場の1つ、和歌山市園部のポリテクセンターでは、住環境計画科やCAD・生産サポート技術科など6コースがあり、現在126人が、ものづくりに必要な基礎知識や資格取得を目指す。電気設備技術科の西川拓玖(ひろき)さんは「技術を取得し自信をつけながら就職活動もできるので、ありがたい」と喜んでいた。

 小島敬二局長は「県内の求人数は求職者数の1・5倍あり、多くの企業で人手が足りていない状況。専門技術を持った指導員からノウハウを学べるよう、人材育成へ積極的に取り組む」と話していた。

(ニュース和歌山/2022年12月17日更新)