2023年が幕を開けました。ロシアのウクライナ侵攻、円安、そして相次ぐ値上げと暗い話題が目立った昨年から一転、明るく、希望あふれる年になればと願います。和歌山県内の主な動きを見ました。(いずれも予定)

 

1月

◎和歌山ロケの映画公開

 和歌山市雑賀崎を中心にロケが行われた映画『あつい胸さわぎ』が1月27日に公開される。灯台のある町で暮らす母と娘が、乳がんや恋をきっかけに成長する物語。若手女優の吉田美月喜さんはじめ、常盤貴子さん、前田敦子さんらが出演する(主演した吉田さんのインタビュー)。

 また、同作を手がけたまつむらしんご監督が加太を舞台に撮影した映画『ふまじめ通信』も春以降に上映される。

 

2月 

◎民間ロケット 串本で発射

  ロケットのイメージ(スペースワン提供)

 串本町でスペースワン(東京都)が整備する日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」。当初、昨年3月までとしていた初号機の打ち上げが、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻で部品、機材の調達が遅れ、2度延期となり、昨年12月16日時点では今年2月末の予定となっている。

 

 

◎ビッグホエールで関西初 TGC開催

 女性向けファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」が2月11日、和歌山市手平のビッグホエールで開かれる。

 関西では初開催。ドラマやバラエティ番組で活躍する中条あやみ(写真中央)、報道、情報番組でコメンテーターを務めるトラウデン直美ら人気モデルが出演する。

 昨年11月の和歌山市民向け先行チケットは発売後、即完売する人気となっている。

 

◎鳴神─出島の市道や370号バイパスが開通

 和歌山市道市駅和佐線の鳴神─出島間814㍍が2月に開通する。これにより、和歌山インターチェンジ南側から出水までが全て、片側3車線となる。

 このほか、渋滞緩和のため整備が進む国道42号有田海南道路のうち、有田川をまたぐ橋が3月末までに完成する。

 また、紀美野町大角─赤木間の国道370号バイパスが春にできる。時期は未定だが、橋本市─かつらぎ町を結ぶ紀の川フルーツラインが、紀の川市粉河まで約6㌔延伸される。

◎プール跡活用し防災公園

 岩出市西国分の東公園プール跡が2月、防災設備を設置した公園になる。仮設トイレとして使えるマンホールや、炊き出し用のかまどになるベンチ、自家発電機などがあり、災害発生時、周辺住民が避難場所として利用できる。

 

4月

◎統一地方選 衆院補選は春or秋 

 今年は統一地方選の年。県議会議員選挙が4月9日に投開票される。市町村議会議員選挙は、和歌山市、紀美野町、橋本市、九度山町などで4月23日にある。

 岸本周平氏の辞職に伴い、衆議院議員和歌山1区の補欠選挙が4月、または10月に実施される。なお、区割り改定で和歌山県は従来の3選挙区から2選挙区に減るが、補欠選挙は従来の選挙区で行われる。

 

5~7月

◎弘法大師誕生1250年

 2023年は弘法大師空海誕生1250年に当たる年。高野山では生まれた6月15日を中心とする5~7月、高野山真言宗地域伝道団による法会や稚児行列、また、金剛峯寺が安置しているご本尊を特別公開する。

 なお、県は「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年を迎える来年、大阪・関西万博が開かれる再来年と合わせた3年間を〝ダイヤモンドイヤー〟と位置づけ、新型コロナウイルスで減った国内外の観光客を呼び戻すための取り組みを強化する。

 

◎筒香選手 自費で野球場

 昨年、大リーグのパイレーツでプレーした橋本市出身の筒香嘉智選手が自己資金2億円を投じ、同市に野球施設「筒香スポーツアカデミー」を建設している。約3万平方㍍の敷地に天然芝を敷いた野球場のほか、室内練習場、ミニ体育館を設ける。オープンは夏。

 

 

 

秋 

◎道の駅 下津にオープン

敷地内に芝生広場も(海南市提供)

 海南市の新たな観光拠点となる道の駅が秋、下津町小南の国道42号沿いにオープンする。名称は2月に発表予定。

 みかん、びわ、しらすなどの農水産物や、紀州漆器、家庭用品といった特産品を販売し、飲食スペースを設ける。また、災害発生時に住民が避難できるよう、自家発電設備や下津町地域の備蓄倉庫を整備する。

 

 

 

年内

◎和歌浦の古民家に観光施設

 玉津島神社の南にある旧福島嘉六郎邸が春、和歌浦魅力向上施設(仮)として生まれ変わる。

 和歌山市が所有している築90年以上の木造2階建て。庭園と一体化した数寄屋造り風母屋の良さを残し、和歌浦地区の歴史・文化を発信する展示スペースや来訪者の休憩所を設ける。年内オープン予定。

 

 

(ニュース和歌山/2023年1月1日更新)