受験シーズン真っ盛り。和歌山市元町奉行丁のめでたいやき本舗は「開運 恵方たい焼き」を2月1日㊌に発売する。志望校を書き、その学校がある方角を向いて丸かぶりしてもらうユニークな商品で、発案した貴志範彦店長は「このたい焼きを食べることで少しでも不安が軽くなれば。入試で実力を発揮し、目標へ前進してもらいたいですね」とエールを贈る。

 常連客に受験を控えた高校3年生も多い同店。焼き上がるまでの待ち時間、単語帳を開いたり、志望校についてや、「最近、成績が上がらなくて…」といった悩みを聞く機会は少なくない。「そんな受験生や家族を応援できないか?」と、節分の巻き寿司をヒントに考えた。

 食紅を加え、桜色に仕上げたたい焼きに「祈 合格」と、各自の志望校をチョコレートで書く。さらに、同市片岡町の刺田比古神社で祈祷(きとう)してもらった恵方たい焼きの写真入りカードをお守りとして付ける。

中身は若い世代に人気のカスタードクリーム

 価格は〝合格(ゴオカク)〟の語呂合わせで509円とした。貴志店長は「今年の恵方は南南東ですが、受験生にとっては志望校の方向が重要でしょう。その方角を向いて、最後まで無言で食べてくださいね」と笑顔を見せる。

 3月中旬まで販売予定。焼き立てと冷凍の2種類。焼き立て希望者は前日までに同店(073・499・5002)。

      (ニュース和歌山/2023年1月28日更新)