大岡千亜紀さん ミセス・グローブ出場

 美しさだけでなく、社会貢献や人道的な活動を評価する「ミセス・グローブ」。20日㊋からアメリカ・カリフォルニアで開かれる世界大会の45歳以上を対象とするクラシック部門に、日本代表として岩出市の大岡千亜紀さん(54、写真)が出場する。「自分の挑戦が、女性が輝けるきっかけになる」と意気込む。

 ミセス・グローブは1996年開始のコンテストで、参加者は世界70カ国以上。当初は虐待からの回復プログラム普及を目指し、現在は女性の心の支援全般に広げる。

 日本からは、社会貢献活動などを審査する大会ミセス・クイーンで選ばれた2人が、ミセス・グローブ出場権を得る。大岡さんは最終選考まで進みながらコロナ禍で断念したことがあり、昨年の再挑戦で栄冠をつかんだ。

 審査は、ウォーキングのほか、自己PRと2つの課題に関するスピーチ。自己PRは、子どものころの辛い経験を踏まえ、「人に寄り添えることが強みであること。自己肯定感の低い自分が、もがく中で人に寄り添うとともに、自分も癒やされることに気づいた」と語りかけた。

 また、課題のうち「地域の問題と解決策」について、「普段から海辺のゴミ拾いをしているが、海は世界とつながり、海洋汚染は生態系を崩す一因。様々な人がそれぞれの地域にある海を美しくすることが世界の環境保護につながる」と訴えた。

 女性支援を目的に、香りを通したヒーリングの仕事に就く大岡さん。「世界を経験することで成長でき、もっと寄り添いに深みが出る。応援を受け世界大会に臨み、グランプリを持って帰ります」と力強く誓った。

 なお、大会報告会を7月8日㊏午後2時、6時に和歌山市七番丁のロイネットで実施予定。

(ニュース和歌山/2023年6月3日更新)