塩田かおりさんに科学技術賞

 スポンジたわしやボディタオルなどを作るキクロン(和歌山市六番丁)広報室長の塩田かおりさん(写真)が令和5年度文部科学省の科学技術賞を受賞した。開発した技術は、泡立ちと肌触りを追求したボディタオルとその製造方法。塩田室長は「ボディタオルはこするものでなく、泡で体をきれいにするのがねらい。織物や編物の職人さんと作った製品が認められました」と喜んでいる。

 タオルの1つは、ナイロン糸をパイル地のように立体に織りあげたもので、もう1つは絹や綿の布で化繊布を包み肌触りを良くした。泡が立ちやすいためソープ使用量が少なく、汚れを落とすことに注力した。

 塩田室長は「この賞は単なる技術開発だけでなく、広く利用されていることも条件。ボディタオルは毎月約35万枚を出荷しています。今後も、一度使うとまた使いたくなる商品を作っていきます」とほほえんでいる。

(ニュース和歌山/2023年7月8日更新)